子供教会

子供教会の皆さん

本部町伊豆味にある「いずみマンゴー園」。日が落ちると山の中にある農園のガレージに続々と子供たちが集まります。赤や緑のレーザー照明が真っ暗なガレージを照らし出し、それを合図に賛美がスタート。子供たちの元気な声に負けじと、大人も飛び跳ねながらイエスさまをたたえています。いずみマンゴー園は、金曜の夜「子供教会」という名の教会に早変わりするのです。

子供に伝道するという使命

農園の主である儀間史郎さんは、自身の2 人の子供に自分の口で聖書を教えるようにと、神さまからの強い語りかけを感じました。そして2015 年、母教会の友人家族と共に、2 家族子供5 人で教会を開拓しました。

当初は、奉仕経験のある妻カースティンさんが礼拝メッセージを担当。しかし、日中の農作業との両立で、気力・体力共に大きなストレスを抱えてしまいました。妻の体調を心配した史郎さんは、メッセージを代わりに受け持つことに。

しかし、人前でみことばを語った事はありません。心の中で聖霊様に尋ねると、不思議とみことばに溢れたメッセージができたと言います。

「あれは自分じゃなく、本当に神さまの力でしたね」

右も左も分からず始めた教会開拓と、体力勝負の農作業との両立は多大な労力を要しました。まさに荒野を通っているようだった、とご夫妻は語ります。そんな中、神さまに祈ると聖書のみことばを示されます。

「ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である」ルカによる福音書 16 章10 節

儀間史郎さん、カースティンさんご夫妻

幼い魂の救いのために

体は疲れていても、幼い魂に対する飢え渇きは日に日に強くなっていきました。娘のお友達のことが頭をよぎり、「誰かがこの子たちにイエスさまのことを伝えなければ…」と農作業中に涙が溢れることもあったといいます。

すると、また聖書のみことばが心に響いてきます。


「子供たちをわたしのところに来させなさい」 マルコの福音書10 章14 節


その日から、お友達の救いのために娘達と祈り始めました。子供が親と一緒に教会に来れるように、日曜日の朝ではなく、金曜日の夜7 時半に礼拝の時間を変更。それは、子供達とその家族の救いを第一に考えた決断でした。

「神さま、あなたが始められた事です。あなたが彼らを連れてきてください」

そう祈っていると、お友達のお母さんから「子供教会に行ってみても良いですか」と声をかけられました。史郎さん夫婦は、祈りが聞かれた驚きと喜びで、お互いの顔を見合わせたそうです。

教会が子供達の憩いといやしの場に

子供同志のクチコミで、教会に集う人数は徐々に増えていきました。ある日、他人に悩みを打ち明けることのなかった子が「実は今日学校で嫌な事があった」と史郎さんに話しかけてきました。側で見ていた母親は、「今までこんな事はなかった」と後で感謝の電話をくれました。

別の日には、アレルギーを持っている子のいやしを祈る時がもたれました。後日、その食品を食べてもアレルギー反応が出なっかたと母親は驚いていました。子供教会は、子供達の憩いといやしの場だけでなく、その親たちも神さまの奇跡を体験する場となっています。

2018 年から教会をサポートするご夫婦が与えられ、他教会との繋がりも増えていきました。また、ジョイチャペル(沖縄バプテスト連盟)と合同で200 人程が集まる伝道集会を開くこともできました。

そのことをきっかけに、史郎さんに新たなビジョンが生まれます。「いつか敷地内に屋外トイレとシャワーを作って、子供キャンプや農業体験のイベントをしたいと考えています。この農園がイエスさまに出会う場所になるようにと計画して祈っています」

礼拝が終わると、夜の農園には子供達のはしゃぎ声が響きます。その声を聞いていると「子供のように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできません」と言われたイエスさまの言葉がズシンと心に響きました。

美味しいマンゴーの実る農園は、神さまの不思議な計画によって集めたれた神の子供たちの賛美と笑いの果実がたわわに実る、まさに神さまの園のようでした。

子供教会

礼拝 金曜日19:30〜
本部町伊豆味1080-2(いずみマンゴー園内)
TEL 090-1348-1277
メール izumimangoen@gmail.com

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