Daily Testimony#20

日常に隠れたイエスさまの祝福を探し出し、ほっこりしませんか。日々の証しを、家族や友達とシェアすると、私たちの内側から主の喜びが湧き上がります。笑いに涙に、何気ない会話の中にイエスさまは祝福を隠しておられます。

一人暮らし(Mさん20代女性)

 2年ほど前から始まった東京での一人暮らし。沖縄を離れるのは寂しかったけど、それでもずっと憧れていた東京に行ってみたいという思いを捨てられず、遂に自分なりの大きな一歩を踏み出した。

 昔からズボラな性格で、両親と姉からは「あんたは一人暮らしに向いてない」と散々言われていた。自慢じゃないけど、自分でも声を大にしてそう言える。掃除に洗濯そして自炊、実家にいるとすべて母まかせでだらだらした生活を送っていた。料理と言えば教会の給食係で作る程度。そんな自分が東京で、しかも全部一人でやるなんて大丈夫なのか。東京に来たばかり頃はワクワクしかなかったのに、日に日に不安がやってきた。特にお金の管理にはビクビクするほど気を遣うようになった。当たり前のことだけど、毎日家計簿をつけて今日は節約できたとかできなかったとか、一喜一憂してばかり。

 毎日、恐れにも似た感情に振り回されながら、神さまに「助けて」と祈ると心の中に両親の姿が思い浮かんできた。我が家はそんなに裕福な家庭ではなかった。父と母も苦しい時期を通ったに違いない。それでも、母は何かある度に「イエスさまを信じたら大丈夫よ」と笑いながら言っていた。寡黙な父は、毎日真面目に働き教会でもよく奉仕をしていた。家のローンやら二人の娘の学費やら、必要なことがたくさんあったはずなのに、二人の苦しそうな顔を私は一度も見たことがない。かわりに二人がいつも祈っていた姿が目に焼き付いている。

 「お父さんとお母さんは、本当にイエスさまを信じてたんだな」そんな思いがして、なんだかほっとした。私もイエスさまを信じよう。教会には小さい頃から通っていたけど、初めてイエスさまを信じるような気がしてちょっと変な感じがした。その日から心配を捨てて、イエスさまを信じて一日を過ごすようにした。バカに思われるかもしれないけど、あれだけ細かくつけていた家計簿もやめた。

 イエスさまを信じると、不思議なことが起こるとは聞いていたけど本当にそうだ。毎日必要なものが満たされる。自分へのご褒美をする余裕もある。何より心に平安があって、一日の終わりは感謝でいっぱい。「一喜一憂していたあの日々は一体なんだったの?」イエスさまが一緒にいるってこうゆうことなのかと、せわしなく人の行き交う東京で一人ぼーっとしている。

 最近通い始めた教会には、信仰を分かち合う友達ができた。狭いアパートじゃ大声を出せないけど、日曜日に教会で大声で賛美ができることが今は本当に嬉しい。たまに沖縄に帰りたくなるけど、この街の雰囲気が好き。都会の中で綺麗に咲く桜の木を見たり、小鳥のさえずりを聞くと「神さまありがとう」って思える。だからもうしばらくこの街で過ごしていたい。イエスさまと二人だけの時間をもう少し。

 今まで知っていると思っていた神さまのことを、やっと知れた気がするから。

 

私はあなたのうわさを耳で聞いていました。しかし、今、この目であなたを見ました。ヨブ記42章5節

God bless you

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