Christmas Message

JOY to the World 〜あなたは孤独じゃない〜

嘉手納アッセンブリー教会
牧師 神山茂紀

この季節になると街中がイルミネーションで華やかに飾られ、どこからともなくクリスマスソングが聴こえてくる。しかしながら、ここ日本においてはクリスマスが終わった途端、もの凄いスピードで門松、しめ縄、鏡餅等が店頭に並ぶ光景を目の当たりにする。そこに違和感と虚しさを覚えることが多々あるでしょう。

皆さんはクリスマスの時、どのような過ごし方をしますか?本来ヨーロッパ等でのクリスマスの過ごし方は、恋人や友達と過ごすというものではなく、家族と共に過ごすことが主流のようです。クリスマスの日は特に出かけることもせず、特別なことをするわけでもなく、家族でクリスマスをお祝いします。

孤独を感じる時代

そんな中、近年耳にするようになってきた言葉があります。

『クリぼっち』

という言葉です。なぜそのような「クリぼっち」という言葉が生まれてくるのでしょうか?現代それだけ多くの人々が一人ぼっち、孤独な思いをもっていることを表しています。日本では、年間約130 万人の人が亡くなるそうですが、そのうち3万人程は孤独死によって亡くなるそうです。2040 年には20万人の孤独死数になると予想されているそうです。

孤独は何を生み出すのか

孤独という意味を調べてみると次のようなことが書かれていました。「仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと。」そのようにありました。

世界ではじめのクリスマス

世界ではじめのクリスマスは、正に孤独を感じているような人の所に届けられました。聖書によるとイエス・キリストの誕生を最初に祝ったのは羊飼いたちであると教えられています。この羊飼いたちとは、正に孤独を感じているような人たちだったのです。その当時、羊飼いという職業は社会的に一番底辺にある職業だと考えられていました。ユダヤ人にとって神殿に出向いて行き、安息日を守るということは絶対的なものでした。

しかしこの羊飼いたちは、常に羊の番をしなければならないので、それができなかったということ。また、毎日外で臭い羊たちと一緒に過ごしている羊飼いは、汚らしい仕事だというレッテルを貼られていました。それに最も安い給料でもあったので、いわゆるなりたくない職業ナンバーワンだったわけです。

そんな孤独な思いを持った羊飼いたちの前に御使いが現れこのように告げました。

御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。 きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。 あなたがは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」(ルカ2:10〜12)

なぜ御使いは、羊飼いたちの前に最初に現れ、そのすばらしい喜びを知らせに来たのでしょうか?王様の前ではなく、お金持ちの人から尊敬されるような職業の人でもなく、貧しく孤独の中にあった羊飼いたちの前だったのか・・・

Church.

クリスマスは喜びの知らせ

クリスマスというのは、「クリぼっち」と言われるようなそんな小さなものではありません。本来、世界中の誰ひとりとして孤独を味わうような時ではないのです。クリスマスは「すばらしい喜びの知らせ!喜びの訪れの時」です。全世界に喜びが溢れる時です。聖書には、「わたしはあなたがたを捨てて孤児とはしない。」(ヨハネ14:18)と書かれているように、神様は私たちを決して孤独にはしません。

あの羊飼いたちに御子イエス・キリストの素晴らしい喜びの知らせがあったように、今を生きる私たちの上にも孤独や悲しみではなく、喜びの知らせが訪れるのです。

クリスマスおめでとう!

Merry Christmas

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