v95特集

私の人生に起きたイエスさまの奇跡

由美 ストーンさん(49)

那覇市出身、アメリカ在住。44 歳でイエスさまを自身の神さまと受け入れるまでは、偶像崇拝、アルコール中毒、統合失調症、拒食症、自殺願望、夫の浮気など、さまざまな問題がありました。今はキリスト者として、福音を伝えるためにアメリカや日本を旅しています。

由美 ストーンさん

 私の家庭では、母を中心に毎日ヒ*ヌカンへ祈り、慣習に従い欠かさず供え物をしていました。しかし、祖母は「お祈りをするのにお金を取るのは神さまの方法ではない」と、ユタには行きませんでした。「本当の神さまはすべてをお造りになった創造主さまで、線香も立てる必要はないけど、そうでもしないと人はお祈りをしなくなるからやるんだよ」と言っていました。

祖母と母はことあるたびに神さまの話をし、その話を聞くのが大好きでした。そんな2人の影響を受け、幼い頃から毎日欠かさずヒヌカンに手を合わせていました。

「いつでもどこでも祈りなさい。神さまと心で会話しなさい。『御霊さま、あなたの力が必要です』と祈りなさい。病気の人がいたらその人に手を置いて、声に出して祈りなさい。この世の戦いは肉のものではない。祈りと愛が武器です」など、聖書のみことばと似ているものも多く、クリスチャンになった後、とても驚きました。また、祖母も母も聖書を読んでいたことは後に知りました 

*ヒヌカン= 沖縄で信仰される火の神

 小さい頃から両親が大好きで、褒められることが何よりも嬉しかったのを覚えています。小学生のときは毎日習い事に通い、学校では生徒会に入るなど、活発な優等生でした。

 しかし、小学5年生の頃から母が仕事を始め、両親とも出張で2週間家をあけることもしばしば。毎日の食事代として5千円のお小遣いを渡されるようになりました。裕福な家庭でしたが、多忙な両親は習い事の発表会など見に来れるはずもなく、寂しい思いをしていました。

 両親の愛に飢え、中学に入ると非行に走ります。当時は不良がたくさんいた時代。学校で悪さをすると親が呼び出され、その時は母が仕事を休んで来てくれました。母に叱られることよりも、私のために時間を作って来てくれることが嬉しく、思いつく限りの悪さをしました。何度も学校に呼び出されるうち、とうとう母は来なくなり、忙しい両親の代わりに親戚が来るようになりました。

 警察にもお世話になり、顔見知りになった少年課の警察官は、「お前はかわいそうなヤツだな、好きなだけここにいておけ」と優しく声をかけてくれました。

 中2の夏休みのことです。父が「このままだと不良の彼氏と悪さばかりして、もっと悪くなってしまう」と言い、半年ほどアメリカ・ユタ州に語学留学することに。そこで英語がある程度話せるようになりました。高校に行く気はなかったのですが、受験では英語が満点。他の教科が悪い点数にもかかわらず、合格してしまいました。

 高校入学後すぐ、親と大喧嘩をし、暴走族の彼氏と同棲を開始。親への反発で14歳からスナックで働いており、高校に入ってからは昼も英語力を活かしてリゾートホテルでアルバイトをしていました。たまに学校に行っても教室では寝てばかり。高校は留年後、退学しました。

 

 10代の頃、付き合う男性は暴走族やヤクザばかり。また、流産や中絶も経験しました。20歳で妊娠がわかった時、産むと決意して結納も済ませました。しかし、彼とのトラブルに見舞われ、あげくの果てに死産。結婚は破談になり、実家へ戻りました。

 それから1年ほど記憶がありません。というのも、精神的に追い詰められ、寝たきりになってしまったのです。恨みと悲しみで、「あの男にどうやって復讐してやろうか」ということばかり考えていました。

 また、今まで犯してきた悪行を悔やんだり、ヤクザに脅されたトラウマなどが重なり、幻聴や幻覚といった症状も出てきました。心配した母が病院に連れて行き、統合失調症と診断され、それから20年あまり、拒食症や自殺願望など、さまざまな症状に苦しめられます。

 22歳の時、友人の紹介で後に夫となるアメリカ海兵隊の方と出会います。真面目で礼儀正しくカトリック信者の彼。デートといえば、バスに乗って城跡めぐり。手を繋ぐだけで緊張する彼に、心がなごむのを感じていました。

 彼は実家に仕送りをしており、お金を使わずお酒も飲みません。私がお酒を飲んで酔っ払うと、「自分の体を大切にしないと神さまが悲しむよ」と優しく心配してくれました。そんな彼に惹かれて結婚を決心しアメリカへ。夫は20歳、私は23歳でした。

 しかし、幸せな新婚生活もつかの間。統合失調症の症状が悪化し、そのせいで夫婦喧嘩が絶えません。心配した夫が病院へ連れて行くと、大量の薬を処方されました。しかし私は、それをビールで飲んでいました。

 24歳で娘を出産後、沖縄の基地へ移動になり、3年間は家族や友人のいる場所で過ごせました。そんな中、夫の浮気が発覚。信頼していた夫に裏切られたショックから、友人たちを自宅に呼んで飲み明かしたり、子どもを預けて飲みに出かけたりと、酒浸りの生活になりました。

30代の頃、自宅ガレージにて

 私の性格は、姉御気質で面倒見が良くサバサバしているので、人からよく相談を受けます。沖縄の次にハワイの基地へ3年間の配属になり、そこでもよく相談されることがありました。

 とくに多かったのは、クリスチャンに裁かれて傷ついているクリスチャンからの相談です。あれをしたら罪、これをしたら地獄行きと、人を裁きまくる話を聞くうちに、クリスチャンが大嫌いになりました。

それでも「クリスチャンと言っても人間。良かれと思って言ってるだけだから、そんなことはお酒を飲んで忘れてしまえ」と励ましつつ、友人たちとお酒を飲んでいました。

 ハワイではアルコール中毒の生活だったので、心配した現地のクリスチャンの知人がバイブルスタディ(聖書勉強会)に誘ってくれました。でも、私はクリスチャンが大っ嫌いです。しつこく誘ってくるので、どうしたら諦めてくれるのか考え、ビールを持って参加しました。

聖書の学びはとても素晴らしい内容で感動しましたが、終わった途端にビールを開けて飲み始めました。案の定、まわりは軽蔑の眼差しです。

それでも気にせず飲み続け、私を誘った方に「あんた今日は飲まないの?先週一緒に飲んだのに」と言い放ち、帰りました。

やはりクリスチャンは、神の話をしながら愛がない二重人格の塊だと、彼らに対する嫌悪感は増大しました。もちろん、それ以降誘われることはありませんでした。

 40 歳の時、共通の友人を通して知り合ったクリスチャンの宮里恵美さんと仲良くなりました。沖縄市出身という彼女は、父親が沖縄で母親がペルー出身のハーフ。いつも笑顔が輝いていて、今思えば彼女の中にイエスさまがいたとわかります。

 彼女には自然と心を開くことができました。浮気ぐせのある夫の愚痴を言うと、その度に抱きしめて「由美ちゃんの幸せを祈ってるよ」と優しく励ましてくれます。彼女の家の壁には聖書のみことばが掛けられていて、当時はみことばとは知らず、素敵な言葉だなと思っていました。

 私が祖先崇拝の話をしても、裁かずにただ聞いてくれました。私のクリスチャン嫌いを知っていたので、話を聞きながら神さまに祈っていたそうです。

 ある日、恵美さんから声が出なくなったと連絡がきました。伝えたいことがあるから今から家に来るとのこと。

 直感的に死に至る病になったのではと、その場で泣き崩れて祈りました。「私のような者が生きて、彼女の命をとるのですか!」彼女が来た時、私は目を真っ赤にして泣いていました。「由美ちゃん、大丈夫」と抱きしめられ、彼女は小さな声で耳元で話し始めました。

 「医者に、ステージ4の小細胞肺がんで、生存率は2%程度と言われたの。でも私の本当の医者はイエスさまなの」と天を指さします。その言葉に驚き「なんでそんなに強いの!」と聞くと「私は弱い人間よ、でも私の中に生きているイエスさまが強いの」と答えるのです。

「私もその強い神が欲しい!」と言うと、彼女はいくつかのみことばからイエスさまについて教え、一緒に祈ろうと言いました。

「私の人生を赦してください。あなたは私の罪を十字架で背負って死んでくださり、私の中で生きるために3日目によみがえってくださいました。これからはすべてゆだねてイエスさまと共に生きます」祈り終わった時、私の心にイエスさまが入ってくださったような感覚がしました。

 その日からヒヌカンを捨て、イエスさまに祈るようになりました。イエスさまの話が聞きたくてたまらなく、彼女との毎日のお祈りとバイブルスタディが始まりました。

 私がイエスさまを受け入れたことを夫に話すと、「じゃあ教会を探そう」とプロテスタント教会を探してくれました。そこでバイブルスタディに参加しましたが、英語での学びはとても難しく、初心者の私は質問だらけ。他のメンバーに迷惑だと思い、日本人教会のバイブルスタディを探し、そこでは日本語で学び、母教会では英語で学ぶようになりました。

恵美さんと一緒に

 治療のため遠くに引っ越した恵美さんから電話があり「洗礼を受けることになったから、ぜひ来てほしいの。実は小学生の頃、きょうだいが洗礼を受けるなら一緒に受けたいと母に言ったら、ちゃんとあなたの意思で受けたいと思う時にしなさいと言われ、それから今日まで過ぎていたの」

 それを聞いて「私も一緒に受けたい」と伝え、彼女の教会の牧師に了承を頂きました。主人にも伝えると、ぜひ行こうと言って、何時間も運転して連れていってくれました。

 2018年8月、100人ほどの教会のメンバーが見守る中の洗礼式。恵美さんが先に水に入ります。牧師が祈り、彼女が大きく息をはいた瞬間。口・鼻・耳など穴という穴から黒いものが出て行くのがはっきりと見えました。さらに、水面から上がってきた彼女の体に、七色に輝く金粉が付いているのです。

 この数秒で起こった信じられない出来事にあっけにとられているうち、私の番がやってきました。私もそうなりたいと大きく深呼吸をして水に浸かりました。すると、それを見ていた恵美さんも私から黒いものが出て行くのが見えたと、とても驚いていました。それだけではありません。

 今まで20年以上も服用してきた抗うつ剤と睡眠薬は必要なくなり、お酒から解放され、食事もできるようになり、自殺願望も消え、精神的な病がその日にいやされたのです。

 救われて2年ほどたった頃、夫から離婚を切り出されました。

 夫は25年間の従軍生活で、精神的な傷を負い、PTSD になってしまいました。退役後には薬物依存とアルコール依存に陥り、日常生活もままならない状態に。私は、離婚はせず別居して彼の回復を見守りたいと願っていましたが、カウンセラーの助言や彼の堅い意思もあり、離婚して祈りで支えようと受け入れました。

 25年を共にした夫と別れ、家から出た日、車のラジオから賛美が流れ、雨も降ってないのに空には虹が。

 希望と約束の虹が、まるで私を励ましてくれているようでした。それから、ウーマンズシェルターというクリスチャンの施設にしばらく住みました。そこは、パートナーから暴力を受けた女性が一時的に身を寄せる施設です。心に傷と憎しみを抱えた彼女たちに、私のこれまでの証を話し、励ませたことは感謝でした。

 恵美さんは、病をきっかけにブログを立ち上げ、自身の証を通して福音を伝えました。

 また、喉にインプラントを入れ、しゃべれるようになりました。抗がん剤治療を数十回受けましたが、髪の毛が抜けることは一度もありませんでした。肝臓や脳に転移したガンは消え、多くの奇跡に医師たちも驚いていました。

 体調不良の日には祈って欲しいとテレビ電話があり、私はかぶり物を被ったり、面白いことをして彼女を笑わせていました。笑ったら痛みを忘れるそうで「あなたは人を笑わせることができるんだから、YouTubeを通して世界中の暗闇にいる人にイエスさまを伝えて!私はブログを頑張るから、一緒にマタイ28章の大宣教命令に従おう!」そう言ってくれたことをきっかけに、YouTube を始めました。

 恵美さんは余命宣告から4年間生き、多くの人に福音を伝え救いに導き、2022年に天に召されました。

恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。イザヤ書41章10節

 2021年。ウーマンズシェルターを出て、アメリカ中を車で旅しながら、出会った方にイエスさまを伝える生活を始めました。今まで48州を周りました。

 初めて訪れる地域では、まず、伝道した方を繋げるための教会を探します。ホームレスやアルコール中毒に見えるような人を見かけたら、「おじさん何やってるの?おじさんの人生の話を聞かせて。もし話したくなかったら、私の人生の話を聞いて」と声をかけます。明るい性格なこと、スナックで働いていたこともいき、どんな人とでも話すことができます。また、車好きでカー用品店で働いていたので、車のメンテナンスはおてのもの。今までの経験がすべて益となっています。

 日本で伝道すると「宗教はいらない」とよく断られますが、「宗教じゃないんですよ!」というと興味を持って聞いてくれます。それから祈りのリクエストを聞き、連絡先を交換して、近くの教会を紹介したり、バイブルスタディ(オンライン)へ繋いだりします。無宗教でも他の宗教の方でもバイブルスタディには参加しやすいようで、その中で救われていく魂がどんどん起こされています。

 今はオンラインでどこにいても繋がることができるので、平日は毎日4、5件のバイブルスタディに参加しています。毎日新しい気づきがあり、キリスト者として勝利者イエスと共に信仰を持って歩み続ける糧になります。以前は自分本位で生きていましたが、今は聖書のみことばに従い、神さまに喜ばれる生活を送りたいと日々願っています。

 アルコール中毒、精神病、離婚などを経験した私がイエス・キリストによって救われ、人生が180度変わりました。これらのいやし、回復はイエスさまの奇跡と言うしかありません。今はイエスさまに救われた話をせずにはいられず、こんな喜びの人生があったのかと感謝でいっぱいです。

 もし、以前の私のような苦しみの中にいる人がいるなら、イエスさまをあなたの神さまとして心に受け入れてみませんか。イエスさまはあなたの罪の身代わりになるほどあなたを愛しています。そして、本当の神さまはあなたの人生を変えることができるのです。あなたの人生が幸せであるように。そして、イエス・キリストの祝福がありますように。

God bless you all !

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