V76_特集

イエスさまはいつも私のそばに居た。

ゴスペルシンガーソングライター

サニコラ・世伴奈さん (旧姓山城)

神さまが本当に居るなら、世界はいつも平和なはず。

そう思ったことはありませんか?しかし、この世界を造られた真の神さまであるイエス・キリストは、私たちが悲しみに打ちひしがれる時、一緒に泣いてくださる方です。そして、あなたに試練を乗り越える力を与えて下さいます。クリスチャンホームに生まれ、現在ゴスペルシンガーソングライターとして活動するサニコラ・世伴奈さんは、試練の中でイエス・キリストの深い愛を体験しました。イエスさまは、信じる人のそばにいつもおられます。

 そう思ったことはありませんか?しかし、この世界を造られた真の神さまであるイエス・キリストは、私たちが悲しみに打ちひしがれる時、一緒に泣いてくださる方です。そして、あなたに試練を乗り越える力を与えて下さいます。クリスチャンホームに生まれ、現在ゴスペルシンガーソングライターとして活動するサニコラ・世伴奈さんは、試練の中でイエス・キリストの深い愛を体験しました。イエスさまは、信じる人のそばにいつもおられます。

救いの確信

 私は、クリスチャンの両親のもとに生まれました。世伴奈(ヨハンナ)という名前は、聖書の洗礼者ヨハネから母が名付けてくれたものです。母は賛美が大好きで、家では家族でよく賛美をしていました。その影響もあって音楽に興味をもち、教会でドラムやギターなどの楽器に触れて育ちました。もちろん、イエスさまが救い主であると当たり前に信じて生きていました。

 小学6年生の時、教会の牧師先生や同世代の子たちと一緒に韓国の教会の集会へ行った時のことです。そこで祈っていると、イエスさまが十字架で苦しんでいる幻を見ました。今まで教会で聞いて知ってはいた十字架。しかし、イエスさまが本当に私の罪の身代わりとなって苦しんで死なれたことを心から悟り、涙が止まりませんでした。そして、イエスさまに救われているということに再度確信を得ました。

神さまに仕えたいと

思い始めた学生時代

 中学に上がると、教会で同世代のメンバーとバンドを始め、ドラムの担当になりました。そして、ユースの祈り会で聖書を読んだ時に一つのみことばが与えられました。

「私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。」  ローマ1章16節

 その頃から、将来は音楽を通して教会で奉仕をしたいと思うようになりました。

 また、英語などの外国語にも興味があり、高校は地元から少し離れた英語科のある学校に進学しました。しかし、環境の変化に慣れず、クラスに馴染めません。ある時から、クラスメートに陰口を言われたり嫌がらせを受けるように。外を歩いても道行く人全員に嫌われていると思い込んでしまうほど、人間不信に陥ったのです。耐え切れずにやっと母に相談すると、一緒に祈ってくれました。苦しい時は、いつも母に相談して祈ってもらい、安心を得ていました。

 大学進学を控えた頃、好きな英語を学ぶためにイギリス留学をしたいと母に相談しました。母は何事も祈って決める人で、その時「祈っても平安が無い」と留学に反対。最終的に、英語科のある県内の大学に進学しました。そこには、クリスチャンのゴスペルクワイヤサークルもあり、みんなでゴスペルを歌うことも出来、結果的に充実したキャンパスライフを送りました。サークルで歌った時に初めて歌声を褒められたことで、「歌で神さまに仕えることが出来るかもしれない」と、この頃からゴスペルソングの作詞作曲をするようになりました。

人生を捧げる決心

 大学在学中、他教会にて、アメリカから来た若者の宣教チームが集会を開きました。私たちの教会のメンバーも牧師先生の勧めで参加しました。そこでは、同年代の人たちが賛美リードや証をし、さらに聖書のメッセージも語りました。それだけでもインパクトがありましたが、集会の最後にメッセンジャーが「神さまに人生を捧げる人は立ってください!」と会衆に呼びかけたのです。その言葉を聞いた途端、「立ちなさい」と、神さまにとても強く語られているように感じ、心臓がバクバクしだしました。それまで、神さまに仕えたいとは思っていましたが、人生を捧げるとまでは考えたことがありません。

 「こんな私が?」否定的な思いと、神さまからのチャレンジの狭間で心が揺れ動きました。「でも、一度きりの人生なんだ、神さまに全て捧げ尽くそう」意を決して立ち上がると、メッセンジャーは応答した人たちのために祈りました。そのあと、今までにない喜びを感じました。

 それからは、よく一人で祈るようになり、教会の奉仕も今まで以上に積極的に参加するようになりました。祈りの中でみことばが与えられ、神さまへの献身の思いは一層熱くなっていきました。

「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」

          使徒1章8節

試練の中で

 喜びもつかの間、その翌年大きな試練に会いました。父の勤めていた会社が倒産。母は経済的なプレッシャーから、不安で毎日泣いていました。また、長男が警察に補導されるなど問題が重なり、家は喧嘩と涙が絶えず、家族の心はバラバラの状態です。

 私は、大学を半年間休学して仕事に就き、少しでも家族を助けようと必死でした。しかし、思うように家計を助けることは出来ず、母との間に摩擦が生じ、よく喧嘩をするように。

 また、長女として家族を助けられない不甲斐なさから自分を責め、うつ気味になり、とうとう不眠症になりました。「こんな弱い信仰ではいけない」と自分に言い聞かせますが、心も体もボロボロの状態。事情を知って見かねた叔母が「無理しなくても大丈夫だよ」と体を気遣うことと自分の力だけに頼るのが信仰では無いと教え、みことばで励まし祈ってくれました。

自分の信仰で生きる

 しかし、教会の奉仕が出来ないことやいろいろな問題が重なって潰されそうになっている自分自身を情けなく思いました。「こんな自分に生きる価値はありません」とまで祈り、自分を責め続けたのです。

 ある日、母に「神さまのために何もできない私はダメな人間だ」と愚痴をこぼしました。すると「神さまはたとえ世伴奈が何もできなくなっても、存在自体を愛しておられるよ」と言ってくれました。その言葉は、神さまからの祈りの応えのように感じました。私は行いによって救われたのではなく、神さまからの一方的な愛と恵によって救われたことに心から感謝しました。

 その時、何かあるたび両親に相談し、祈ってもらっていたことを思い出し、自分の信仰ではなく、両親の信仰に支えられていたことに気付いたのです。「本当に頼るべきなのは神さまだ、何よりも神さまを一番に求めよう」と、神さまとの関係回復が始まりました。祈って聖書を読むと、神さまは私の存在そのものを愛し、苦しい時には一緒に泣いて、どの瞬間にも共にいてくださることを深く知りました。そして、問題に目を留めるのではなく、聖書のみことばに留まることを学んでいきました。それから2、3年ほどかかりましたが、家庭環境も徐々に修復され、家族の絆は以前より強くなりました。

夢を追いかけて

 大学卒業後は、一般企業に就職。しかし、海外留学への強い思いは消えずにいました。また、前々から神学校に行きたいとも思っていました。牧師先生に相談して祈って頂き、海外の神学校に進学する準備を始めました。

 ただ、飛行機代や現地での生活費など、資金面の壁が立ちはだかります。まだ教会のメンバーに話してはいなかったのですが、ある方に「世伴奈は神さまへの献身の思いがある?」と聞かれました。驚きながら「あります」と答えると、その方は私が献身する夢を見たと言い、そのためにサポートをしたいと言ってくださったのです。

 その後、アメリカ人の友人からYouth  With A  Mission (以下YWAM)という宣教団体の弟子訓練プログラムに行くことを勧められました。その時必要だった金額と、教会の方から頂いた金額がほぼ同じだったことに驚き、神さまに心から感謝しました。

 2017年1月、牧師先生ご夫妻と教会のメンバーに送り出され、イギリス・スコットランドにあるYWAMへ旅立ちました。イエスさまを知らない人の多い日本とは違い、キリスト教国の人たちにどうやって福音を伝えるか、試行錯誤する良い訓練の時となりました。また、同じ宣教チームのメンバーで、後に夫となるクイントンさん(アメリカ出身)との出会いもありました。充実した半年間の宣教プログラムを終え、沖縄に帰りました。

新しい出会い、結婚

そして新しい挑戦

 帰国後、「歌を通して福音を伝えたい!」と神さまに祈っていました。そのような中、ゴスペルプロダクションJesus Beat代表の松浦真実也さんから連絡を頂きました。それまで面識は無かったのですが、彼と奥様も私と同じように音楽宣教に強い思いがあることを知りました。神さまが祈りに応えてくださっていると確信し、2018年2月からコンサートなどに出演させて頂き、2018年9月にはJesus Beat所属のゴスペルシンガーソングライターとして活動を開始。CDリリースや色々なイベントで福音を伝えることが出来ました。また、新たなジャンルの音楽にも挑戦し刺激的な活動をさせて頂きました。

 2018年4月、YWAMで出会ったクイントン・サニコラさんと結婚。彼はメディアを用いた伝道に使命を持っており、後々は二人で宣教の働きをしたいと一緒に祈っていました。そして、「国から国へと様々なメディアを通して人々に影響を与えていく」をビジョンに掲げ、2020年Jesus Beatを卒業。これから夫婦で始めるミニストリーを通して、人々が神さまにデザインされた通りの、素晴らしい人生を歩む手助けをすることを願っています。今はその基盤作りと具体的な方法を計画中です。

 私の人生はどこを振り返っても、聖書のみことばが確かであることの体験ばかりです。また、言い尽くせないほどの神さまの大きな愛となぐさめを、今も体験しています。たくさんの人がイエスさまに出会い、素晴らしい人生を歩めるように心からお祈りいたします。

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