Daily Testimony#31

日常に隠れたイエスさまの祝福を探し出し、ほっこりしませんか。日々の証しを、家族や友達とシェアすると、私たちの内側から主の喜びが湧き上がります。笑いに涙に、何気ない会話の中にイエスさまは祝福を隠しておられます。

祖母の病室で(20代男性)

僕は家族でただ一人のクリスチャン、バプテスマを受ける時は母に反対されました。それでもイエスさまに救われた喜びを抑えきれず、母には内緒でバプテスマを受け、教会に通うようになりました。

バプテスマを受けてから3ヶ月後のことです。祖母が病に倒れ、余命もわずかという状態になってしまいました。イエスさまを信じたばかりの僕にとって、それはとても大きな信仰の試練でした。

僕は幼い頃からよく祖母の家に預けられ、とても可愛がってもらっていて祖母とはたくさんの思い出があります。大好きな祖母にどうにかしてイエスさまのことを伝えなければ。しかし、祖母は声をかけたり、手をさすってもほとんど反応のない意識不明の状態。それに病室にはいつも家族の誰かがいます。

「この状況でどうやって祖母にイエスさまのことを伝えられるんだろう」

祖母の限られた命の時間と、大胆に伝道できない不甲斐無さに心が押し潰されそうでした。

「祖母にどうにか福音を語りたい」心の中で思い続けていると、ある日祖母は個室に移動になりました。そして僕が病室に行った日、部屋にいた家族が一人、また一人と部屋から出て行き、祖母と二人きりになりました。

「今しかない」

この状況は神さまが作ってくださったんだと思いました。祖母は意識の無いままでしたが、教会の牧師先生が「意識がなくても、霊は聞いているからね」と言っていたのを信じて、祖母のために祈り讃美を歌いました。

しばらく祈ったりみことばを語ったり、賛美したりしていると、僕の握った手を祖母が強く握り返してきました。それまでこんな反応は無かったので、祖母には聞こえているんだと確信しました。さらに続けると、祖母は今まで閉じていた目を開き、天井の向こう側を眺めるように上を見ています。心の中で、祖母に福音が伝わっている思いました。

その後亡くなるまで、祖母と言葉を交わすことはできませんでした。しかし、病室でのあの出来事は、神さまが導いてくださったことだと信じています。救われて間も無い信仰の中、僕にとってはとても大きな試練に感じました。それでも、祖母に福音を伝えられたことを本当に感謝します。

まだ、家族でクリスチャンは僕一人です。しかし、難しいと思える状況でさえ祖母を救いに導いてくださった神さまは、家族のみんなも救ってくださると信じて祈り続けています。

ただイエスさまに栄光がありますように。

「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」使徒の働き16章31節

God bless you

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