二人がもっと楽しくなる#4
”こんな時こそ「ふれる」こと”
モリヤチャペル牧師 依田献・潤子
SasaguとJunkoのズッコケ夫婦塾その④
最近いつ手をつないだ?
思いを伝えること、口からのことばはとっても大切なのですが、〝夫婦間でこそ大切″ と実感しているのは…「ふれる」こと。
スキンシップです。
結婚する前…。恋をしている時は、ドキドキがいっぱいでしたよね。一緒に歩くときに手をつないだり、腕を組んだり。ドキドキしながらしていたちょっとした愛情表現が、結婚するといつの間にか「生活」が舞台になってしまい出番がなくなっちゃう。
子どもが生まれてそれどころじゃないし、家でメークもしてないから、これ以上近づいて見ないで~!みたいなこともあったり。家族を守るための仕事なのに、日々の重圧でもう余力がないから、パートナーと関わるのもめんどくさい。
子どももいるのに、もう若くないのに、恥ずかしくってそんなことできない、ってよく分からない変なテレが邪魔したり。子育ての知識として、「発達途中の子どもにとって親とふれあうことは、心や脳、知性の発達にとても必要なこと」というのが最近脳科学の分野でも証明されてきて、
いっぱい抱っこしてあげなさい、いっぱいハグしてあげなさい、と言われます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、誰かに抱っこされていることで精神が落ち着き、安心を基礎として心が成長していきます。
でも、大人はどうでしょう?
思春期を通り、成長していくにつれてなんか恥ずかしくなってしまい、「ふれない、ふれられない」毎日を過ごしていくようになります。
1 日7 回のタッチ!?
あるアメリカの心理学の研究によると、「成人が精神的に安定するためには、1日7回の愛情のこもったタッチ(ふれること)が必要」と結果が出されているそうです。
1 日7 回!!!
大人でも、1日7回ふれられることがないと心の酸欠状態になる、ということですよね?
これは、子どもとのふれあいや、友人や職場の仲間に「ポン」と背中を押してもらうことでも良いそうなのですが、夫婦の間でそれがなされることで、ストレス軽減につながると証明されているそうです。
女性だったら、ご主人に対して・・・
ちょっと手をつないでみる。背中にふれてみる。思い切ってハグしてみる。それが恥ずかしかったら、肩を揉んであげる。隣に座った時にちょっとくっついてみる、だけでもOK。
子どもにキスするなら、その勢いで、ご主人のほっぺにもチュってしてあげてみては?そして、ご主人からのアプローチがあったら、テレたり、今さらと拒絶したりせずに、受け入れることがとっても大切!
男性は奥様に・・・
〝壁ドン″ とか〝ハグ″ とか恥ずかしくてできなくても、「頭ぽんぽん」ってしてみる!すると…世の中の女性がドラマにはまり、アイススケートの王子様に熱狂する理由が見えてくると思います。 家事が終わって、ホッとしてテレビを見ている奥様の足をちょっとフットマッサージ。大抵の女性は、これで全ての怒りがふっ飛ぶはずです♪
最初はテレくさくても、小さいことからぜひ試してみてください。好きな人にふれることって、その刺激が、肌の神経を通して一瞬で脳に上がっていって、重くなってる心が一瞬で「ドキドキ、うきうき♪」に変わる必殺技なんです。
しかも、これはふれた方、ふれられた方、双方への効果ありですよ!
アフターコロナの時代に
今、盛んに叫ばれているのが「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」。
人に近づかないように、触らないように過ごすうちに、無意識に人にふれることに抵抗感があったり、少し避けてしまうことが私たちの脳に刷り込まれているのではないでしょうか?
親が家に帰ってきて、「おかえり~!!」と飛びつこうとする子ども達に「待って!触らないで!手を洗ってからにして~!」と制止しなければいけない。
学校に行っても「遊ぶときもお友達に近づいちゃいけないんだよ」と子ども同士で言わせてしまう不自然さ。
こんな時代だからこそ、せめて家の中ではいっぱいふれ合ってあげなきゃと思います。そして子どもがストレスを感じているなら、大人もまた見えないところにどんどんストレスを溜め込んでいるはずです。
夫婦がふれあうことは、夫婦でいることの大切な潤滑油であり、醍醐味であり、そしてお互いのストレス緩和剤となります。
ぜひ、お試しあれ♪