SALT & LIGHT#13

高津原忠さん 有限会社ハマショク代表

「有限会社ハマショク」代表の高津原忠さんは、免疫力向上や整腸作用のあるフコイダンの研究から、同成分を生かした商品開発・販売に尽力している。現在87 歳。そのバイタリティと情熱の裏には、イエス・キリストとの出会いがあった。

鹿児島男児で元白バイ隊員

1934 年、鹿児島県出身。警視庁で白バイ隊員として17年勤務した後退職し、自動車教習所用ビデオ教材の制作に携わる。本土復帰前の1971 年、出張で来沖。県内全ての教習所へ、視聴覚教室などの設計を担当した。それからは、沖縄各地の教習所に模擬運転装置やビデオ教材を導入してまわり、その中での人々との出会いを通して、沖縄のために自分にできることはないか、そう思うようになった。

一旦は本土に帰るも、沖縄への熱い思いから1991 年に移住。親交の深かった友人のクロレラ工場を手伝い始め、事業の一環であったナマコやモズクの加工品の商品開発・販売を引き継ぎ、新会社を立ち上げる。当時は休日返上、仕事に明け暮れる日々を送った。

病に倒れ死を覚悟。その時キリストに出会う

1999 年、その多忙の影響からか、脳梗塞で倒れてしまう。「もうダメかなと、本当に死を覚悟しました」奇跡的に命は助かったが、半身不随で半年の入院・リハビリ生活を送った。

「何か信じるものが必要だ」

自身の人生のあり方を考える様になった時、病院でキリスト教の書籍を手に入れ、興味本位で読み始めた。病棟にはクリスチャンの看護師もおり、その方の誘いで初めて教会へ足を運んだ。教会の説教で、自分の罪のために十字架で命を捨てたイエス・キリストを知り、信仰告白をする。

「これからの人生は、神さまと人のために生きようと決心しました」

また、引っ越し先の大家さんがクリスチャンで、その方との交流からも信仰はより深まっていった。

不屈の精神と信仰を手に

病気の後遺症で、左半身に麻痺が残り、字も思うように書けなくなってしまう。しかし、持ち前の不撓不屈の精神から、独学でパソコンの操作を習得する。

「若い頃から探究心が強く、加えてイエスさまを信じたことで必要なものは必ず満たされると確信するようになりました」


その後も「沖縄のために」という情熱は消えることなく、モズクを乳酸菌発酵させた健康食品「モズクの力」(2020 年特許所得)を開発。モズクに含まれるフコイダンは、乳酸菌と合わせることで腸内の善玉菌の餌になり、その作用で腸を丈夫にして、免疫力を高めることができるそうだ。さらにフコイダンには、インフルエンザウイルスの抑制作用も期待されている。


また、試験的に粉末にしたフコイダンを家畜(養豚)に与えたところ、成長も早く病気に強い個体が育った。現在は、モズクを使った「コロナウイルス」への感染予防を研究中。

モズクの力(2020 年特許所得)

神様の計画

高津原さんは、信仰生活の中で驚いたことがあるのだそう。ある日曜礼拝、その時歌われた曲がやけに聞き覚えがあると思い、記憶をたどると母の顔を思い出した。

中学の音楽教師をしていた母は、夕食後に学校で教えている歌を教えてくれた。それが讃美歌だとは知る由もなく、まさか沖縄の教会で聞くことになるとは思いもしなかった。神さまの計画の素晴らしさは計り知れない。

そんな高津原さんの情熱を燃やし続けてきた聖書の言葉がある。

「心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」次にはこれです。「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」この二つより大事な命令は、ほかにありません。 マルコの福音書12 章30、31 節

今後は、浜比嘉島の借地に青少年のための研修施設や、自社工場を建設する夢を抱いている。

世の中の役に立つものを、沖縄から全世界へ!高津原さんの情熱はますます燃え上がる。

有限会社ハマショク
〒904-2126 沖縄県沖縄市字古謝2-14-44
TEL098-934-1458
*現在共同で商品開発に携わって下さる方を募集中。是非ご一報下さい!
https://www.kansou-mozuku.co.jp/

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