v80特集 光り輝く人生へ

東江美智子さん

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて、感謝しなさい。これは私の大好きなみことばです。」

東江美智子さんは少女の様な笑顔でそう語る。苦しみのなか握りしめた聖書のみことばは、彼女を暗闇から光へ救い出したのです。

初めて教会に行った日

イエスさまのことを初めて知ったのは、小学校2年生の頃です。友達に誘われ、その子の通っていた日曜礼拝に参加しました。イエスさまが本当の
神さまだと聞き、その日に信仰告白の祈りをしたことを覚えています。

教会が楽しかったこともあり、家に帰って母に教会に通っても良いかと聞きました。同じ時期に、母は家族のためと新興宗教に入信したばかりで、「もう他の宗教に入っているから行かないで」との返事。教会に行くことは叶いませんでした。

試練の始まり

中学2年生の頃、近所に引っ越しました。その頃からなぜか分かりませんが「お前はみんなから嫌われている」「死ねばいいのに」などの幻聴が聞こえるようになり、毎日不安と恐怖に襲われていました。


不登校になった私を心配した叔母は、私をお祓いに連れて行きました。一時的に状態は良くなりましたが、しばらくするとまた元に戻りました。

症状は日に日に悪くなる一方で、頭痛や不眠症がひどくなり、うつ症状にも悩まされ、病院に通うようになりました。成人してからは、少しでも良くな
りたいと、自分の意志で神社やお寺をまわり、あらゆる神々を拝みました。それ以外にも新興宗教を試し、スピリチュアルに関する書籍を買っては熱心に勉強もしていました。
 

それでも状態は悪くなるばかり。「早く死んでしまいたい」「早く天国に行って幸せになりたい」と思うほど苦しみの日々でした。

宗教に多額のお金をつぎ込んだだけでなく、悪徳ビジネスの詐欺にも遭い、多額の借金を抱えてしまいました。

再び教会へ

精神的な問題から定職に就けず、転職を繰り返していた私を見かねたクリスチャンのいとこが、彼の経営する就労支援施設で働いてみないかと声をかけてくれました。

職場の上の階に教会があり、毎朝の朝礼はそこの牧師先生が聖書のお話をされました。その時はあまり関心がなく、ただ聞いているだけでした。ある日、その教会の集会に参加しました。韓国から別の牧師先生が来てお話をされました。

「あなたは愛されています。神さまにとって大切な人です」

と、集会の終わりにその先生が私のために祈って下さり、それまで味わったことのない、安心した気持ちになりました。また、今まで聞いてきた声(幻聴)は全部嘘だということ、イエスさまが私のことを愛しているということを教えて下さいました。イエス・キリストが本当の神さまだと信じ受け入れ、それから毎週礼拝へ通うようになりました。

母と一緒に

しかし、宗教はお金を取る所だと思っていたので、礼拝に参加してもどこか警戒心を持っていました。ですが、いつになってもお金の話など出てきません。献金の額も自由だと聞き驚きました。聖書を読むようになり、分からないことがあると牧師先生に電話で聞いたりして、少しずつイエスさまというお方を知っていきました。

 
わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。

ヨハネの福音書14章6節

これは、私が初めて覚えたみことばです。以前は苦しさのあまり早く死んで天国に行きたいと思っていましたが、それは間違いで、イエスさまだけが天国にいく唯一の道であり、天国は天の父がいる所なのだと改めて知り、喜びでいっぱいになりました。

祈りの戦い、いやしと奇跡の体験

救われた喜びで幸せな日々。

しかし、以前聞こえていた幻聴が時折心にささやきかけてくるのです。恐怖に襲われ、先生に教会へは行けませんと電話をすると「とにかく来てごらん」
との言葉に促され礼拝に行きました。教会に行くと安心感を取り戻します。しかし、数日経つとまたあの声が戻ってくる。そんな事が何度もありました。以前から霊の存在は信じており、私に悪い霊がついていることも知っていました。

その霊との関係を断つために、家にあった宗教・スピリチュアル関係の本を全て焼き捨て、イエスさまの御名と聖書のみことばを通して祈り続けました。

牧師先生は忍耐を持って祈って下さり、何か問題が起きたときは、自分でもイエスさまの御名で祈るようになりました。

バプテスマ式


2016 年7月15日、バプテスマ受洗の日。水から上がった時、神さまの子どもとされた喜びと感謝が溢れました。同じ年の11月には、母もイエスさまを救い主と受け入れバプテスマを受け、一緒に教会へ通うようになりました。

母は30年ほど前から足に疥癬(かいせん)を患っていて、かゆみに悩まされていました。聖書の中に、十字架の打ち傷でイエスさまが全ての病を負って下さったことを知り、そのみことばを信じて祈ってみました。翌日、かかりつけの病院へ行くと医者が「良い薬が出たので処方しておきますね」と新しい薬を下さいました。足に薬を塗ると、翌日の朝にはすっかりいやされていたのです。

別の日には、父が重度のインフルエンザにかかり、寝たきりで食事も口にできないほどひどい症状でした。父はイエスさまを信じていなかったので、隣の部屋で父のいやしを祈りました。すると翌朝、自分で起きて朝食の準備をし、ご飯を口にするのです。これらのいやしを目の当たりにし、イエスさまは本当にいやし主だと確信しました。


また、経済的な奇跡も体験しました。それまで抱えていた多額の借金を返済できたのです。以前の宗教の呪縛から解かれたようで、イエスさまは
どんな問題も解決してくださる方だと、感謝と喜びを捧げました。

信仰の友人たちとの出会い

2019 年、東北から聖書配布協力会(伝道団体)の方が沖縄に来られ、いくつかの教会と有志の方も一緒に伝道活動をする機会がありました。約1年の滞在中、寒い日も暑い日も、雨が降ろうと関係なく伝道する彼らの姿に励まされ、信仰が燃やされました。


ある日、メンバーの方から車用のみことばステッカーを頂き、車の後ろの窓に貼り付けました。数日後、友人とカフェに行った時、そこに偶然いたクリスチャンの女性に「あのステッカーどこで買ったの?私も欲しい」と声をかけられ、手元にあったものをプレゼントしました

それからその方と食事に行くようになり、さらにクリスチャンの友人も増えていきました。一つのステッカーから人間関係の輪が広がり、一緒に祈りあえ
る心の通う信仰の友ができ、クリスチャンになって本当によかったと思っています。

悲しみの中に

2019 年7月、牧師先生の奥さまが天に召されました。いつも賛美の奏楽をしておられ、私は奥さまのピアノに合わせた賛美礼拝が大好きでし
た。教会は悲しみに包まれ、先生はとても辛かっただろうと思います。

「先生を支えなければ」教会のみんながそう思っていました。私もこれからは先生を支えていこう、今よりも教会に仕えたい、そう思っていました。ある日友人が、「祈っているとあなたの結婚のことを示されました」と言うのです。今まで結婚などできるはずがないと思っていたのですが、救わ
れてから4年間、結婚のために祈っていました。

神さまの御心を知りたくて、友人の言葉の意味を祈り求めました。

ある晩、夢の中にイエスさまが現れ「ひとつあげよう」と大きな宝石(水色のトパーズ)を手渡されました。すぐに結婚の意味だと確信し目を覚ましました。しかし、誰が私の結婚相手か分からずにいたので「夢が本当なら誰が私の結婚相手か教えてください」と祈っていると、思いの中に牧師先生の顔が浮かび上がり、まさかと思いビックリしました。

夢を見てから数日後、2020 年4月。牧師先生から結婚を前提としたお付き合いを申し込まれ驚きました。先生は奥さまを亡くされてから、助け手の大切さを痛感されたようです。神さまに、「これからどうやって牧会を続けていけば良いのか」と祈っていると、私のことを示されたと言うのです。


結婚の相手が牧師先生、年の差や私の精神的な病のこと。様々なことが頭をよぎりとても悩みました。しかし、夢で見たイエスさまの言葉を受け取り、プロポーズをお引き受けしました。

結婚式

結婚が更なるいやしを与える

2020 年9月22日、教会で小さな結婚式を挙げました。家族と教会の兄弟姉妹、友人たちに祝福され、自分の人生にこんな瞬間が来るなど夢にも思いませんでした。

そして、この結婚が私に更なるいやしをもたらすことになったのです。

結婚して3ヵ月ほどたった頃、以前の幻聴が今までにも増して頭に響いてきました。恐怖と間違った思い込みに心が苦しめられます。

「結婚したのは間違いだった」

そんな言葉を主人に吐き捨ててしまいました。それでも主人は私のために祈り続けてくれました。イエスさまの御名と聖書のみことばで祈り、悪い霊との関係を断ち、追い出し続けます。数日、数週間、主人は祈りを止めませんでした。
 

そしてある朝、幻聴が聞こえなくなったのです。心も身体も軽くなり、主人のために朝食を作りました。(それまでは、薬の影響で朝起きられず、朝食は主人が作ってくれていましたが、その日から私が作るようになりました)

私の変化に主人も、「諦めないで祈り続ければ、祈りは必ず聞かれる」と神さまに感謝していました。

イエスさまの愛をあなたにも

イエスさまと出会うまで、こんなに素晴らしい人生があるなど想像もできませんでした。

以前は、常に憂鬱で病気がちでしたが、救われてからは「生き生きとした、光り輝く人生にして下さい」と祈ってきました。祈りの中でこのみことばが与えられました。

「今は、父よ、みそばで、わたしを栄光で輝かせてください。世界が存在する前に、ごいっしょにいて持っていましたあの栄光で輝かせてください。」

ヨハネの福音書17章5節

久しぶりに会った友人から「最近若くなった、生き生きしているね」と言われ驚きました。また、心も身体も健やかで、服用する薬も1つだけになりました。神さまが祈りに答え、私を変えて下さっていることを感謝します。


これからは、私のように間違った神さまから幸せを得ようとしたり、心を病んでいる人のために仕えていきたいと思っています。

そして、伝えたいことがあります。イエス・キリストが本当の神さまで、あなたのことを心から愛していると。