SALT And LIGHT #25

小橋川 直さん 美容室SKIPオーナー

スキップしたくなる美容室

嘉手納町にある美容室「SKIP」。スキップするようなワクワクした気持ちで行きたくなる。そして、弾むような嬉しい気持ちで帰って欲しい。オーナーの小橋川直さんの想いが込められた店名だけでなく、店内も白を貴重としたデザインとこだわりのインテリアが訪れる人をもてなしてくれます。

「お店をやるなら、自分の好きなものでいっぱいにしようと思ったんです」と柔らかな笑顔で話してくれました。

幼い頃から、誰かの髪の毛を編んだりするのが大好きだった直さん。物心つく頃には美容師になる夢を持っていたそうです。そして、美容専門学校を卒業後、東京の美容室へ就職。「一番おしゃれな所は東京だと思って、すぐに東京行きを決めました」２〜３年で帰るつもりが、その後10年間東京で経験を積んでいきます。

沖縄で美容室を開きたい

転機は29歳の誕生日。「その年の誕生日は一人で過ごしていたんです。来年は30歳かと思うと、人生計画をしっかり考えなきゃと思って。沖縄に帰って自分でお店をやろうと急に思い立ち、次の日には社長に『１年後に沖縄に帰ります』と言ったんですよね。笑」

仕事の忙しさで信仰生活がなおざりになる時期もあったそうですが、東京での最後の１年は教会生活も大切にするようになり、信仰の回復の時となります。

宣言通り、故郷沖縄へ帰ってきた直さん。知り合いの紹介で結婚式のヘアメイクの仕事などをしながら、開店の準備を進めます。しかし、良さそうな物件を見つけても、契約までの道はことごとく閉ざされます。そこで、父親の「お家でやれば」という助言に従い、自宅の一部を改装して店舗にすることに。すると、コロナ禍にも関わらず設計や建築業者もすぐに決まり、これまでが嘘のようにスムーズに進んだそう。

東京での10年からこれまでを振り返ると、「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」（伝道者の書３章11節）のみことば通りだったと、この場所で開店することに確信を得たと言います。

そして、2021年５月。完全貸切マンツーマンのヘアサロン「SKIP」をオープン。建物２階部分は、ご両親の営む沖縄そば屋さんと画家の姉が営むギャラリーがあり、まさに家族のワクワクがすべて詰まった建物です。

自分の好きを楽しむヘアカットを提供

お仕事で大切にしていることは、とにかくお客さまの気持ちに寄り添うこと。

「まずは、お客さまがどんなヘアスタイルにしたいのか、どんなスタイルが好きなのか、とにかく思っていることを聞かせてほしい。そのために、言いやすい雰囲気作りを心がけています」

人によって髪質や骨格に違いがありますが、お客さまの好みを実現するために、その方に合わせたカットを提案しているとのこと。「好きだけど自分には似合わないかもしれないと思っても、カット次第で理想のスタイルに近づくことができるんです」

また、お客さまに寄り添う思いには、美容師としてのプロ意識も垣間見えます。「この仕事は、刃物（ハサミ等）や薬剤を使うので、慣れないように緊張感を持つことも心がけています」

直さんがお店の土台としているみことば「いっさいのことを愛をもって行ないなさい」Ⅰコリント16章14節が、言葉の一つ一つに現れているようでした。

長いお付き合いのできる美容室を目指して

開店当初は、知り合いが来てくれたりSNSを通じての来店があったそう。次第に口コミで来店するお客さまが増え、恵まれた２年だったと言います。

「この美容室の強みはクリスチャンのお店であることだと思っています。毎朝、来店されるお客さまの救いと祝福のために祈ります。様々な背景を持つ方が来店されるので、直接福音を語ることはなかなか難しいのですが、この祈りは何らかの形で必ず聞かれると信じています」

カット中は、お客さまとの会話も大切。中には時間を忘れて話しに夢中になる方もいらっしゃるそう。「来店される方の心の拠り所としても、長いお付き合いのできる美容室になれたらいいなと思っています」

ヘアスタイルに悩んでいる人も、SKIPなら自分好みのスタイルを実現できるはず。この夏は、行きも帰りも楽しくなる美容室「SKIP」でイメチェンしてみるのもいいかも。