神さまに創造された私たち#4

恐竜のなぞ!?(後編)

ヨブ記の恐竜

ヨブ記40 章と41 章には、ヘブル語でベヒモスとレビヤタンと呼ばれる動物が出てきます。17 世紀のフランスの神学者サミュエル・ボシャールは、前者をカバ、後者をワニと訳しました。

それ以降多くの聖書翻訳者は、これらをカバワニと訳しています。しかし、そこに描かれている動物の姿はカバやワニとは大きく違っています。

ベヒモス

40 章15 節〜24 節に出てくるベヒモスは草食で、尾は「杉の木のよう」とあります。そのような尾をもつ動物は何でしょう。知られる限り、草食でそのような尾をもつのはブラキオサウルスのような竜脚類の恐竜です。また19 節では「神が造られた第一の獣」と呼ばれていて、地上で最も巨大な動物であったことを思わせます。20 節には「野の獣もそこで戯れる」とあり、これが温厚な性格だったことがわかります。このベヒモスは、陸上で最大の獣、竜脚類の恐竜に違いないでしょう。

レビヤタン

次に41 章1 節〜34 節には、レビヤタンと呼ばれる動物が出てきます。これを架空の怪物だとする注解書もありますが、ヨブが実際に見て知っている実在の動物であったことは間違いないでしょう。この動物は、銛や槍で突き通すこともできないし、飼いならすこともできないと書かれています。歴史家ヘロドトスは、エジプト人がワニをペットにしていたことを記録していますから、ペットになるワニはレビヤタンではありません。また詩篇104 篇26 節では、「そこを船が通い、あなたが造られたレビヤタンも、そこで戯れます。」とあり、これらを総合すると、レビヤタンは当時海に生息していた巨獣、首長竜ではないかと考えられます。首長竜の仲間には、エラスモサウルス(全長14m、首の長さだけで8m)がいます。ヨブ記41 章では、レビヤタンを「地上に似たものがいない」「恐れを知らない」「すべての誇り高い王」と呼んでいます。この動物はベヒモスと違って凶暴だったのでしょう。


恐竜の時代

聖書の記述を信じない人の多くは、進化論に基づいて「今から6500 万年前に巨大隕石が地球に落下し、恐竜時代が終焉を迎えた」と信じています。

その理由は、隕石にわずかに含まれている元素イリジウムがこの地層から発見されるからです。しかし地層から発見されるイリジウムの量は隕石に含まれる量よりもはるかに多く、隕石が衝突してもイリジウムが撒き散らされることはないという矛盾があるのです。

この謎を解く鍵は聖書にあります。ノアの大洪水の始まりに「巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け」(創世記7 章1 節ほか)とあり、この時、地球は空前絶後の大激変に見舞われ火山噴火が起こったでしょう。実はイリジウムはマグマの中に含まれています。類を見ないような火山噴火が起こったなら、地層にイリジウムが多量に撒き散らされ、残されても何の不思議もありません。
 

聖書に基づいて考えると、恐竜の化石はノアの大洪水のときにできましたが、箱舟に乗って恐竜は生き延び、ヨブの時代にも生存していました。これまでに多くの生物が徐々に絶滅していますが、恐竜もそのように徐々に絶滅していったと考えられます。
 

人は自分たちの知恵を正しいとしてしまうと、聖書のことばが愚かに見え、それを軽んじてしまいます。ヨブも多くのことを知っているつもりでした。しかしヨブ記38章〜41 章で創造主が被造物についてヨブに問いかけた結果、彼は自分の無知を知らされ、悔い改めて逆に教えを請うのです。私たちも人の知恵ではなく、創造主の知恵である聖書の言葉の前
に謙遜になって学びつつ歩もうではありませんか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

次の記事

v67特集