Daily Testimony#19

日常に隠れたイエスさまの祝福を探し出し、ほっこりしませんか。日々の証しを、家族や友達とシェアすると、私たちの内側から主の喜びが湧き上がります。笑いに涙に、何気ない会話の中にイエスさまは祝福を隠しておられます。

夢と希望に向かって(Cさん40代女性)

 夫と二人で経営している介護施設は、スタッフの高齢化に加えて若いスタッフの退職が相次ぎ、人員不足に頭を抱えていました。また、私たちの住んでいる地域は過疎化が進み、若者が都会へ出てしまい、将来的に考えてもスタッフ不足の問題は目に見えていました。役員会議をしても解決策はなかなか出ません。毎晩、夫と二人で祈りながら、神様に知恵を求めていました。

 同じ頃、夫は前々から好きが高じて始めたアマチュアスポーツの大会で結果を出すようになりました。そして、ある時から「プロの選手になる」と言い出したのです。そのうち、夫は施設の使っていなかった部屋をトレーニングジムに改装し、プロを目指して本格的に動き始めたのです。会社との両立を心配していましたが、言い出したら止まらない性格なので陰ながら応援することにしました。

 経営との両立で忙しい中、私たちに一つのアイディアが与えられます。「実業団を作ってスタッフを募集したらどうだろう?」こんな田舎でも、働きながら夢を追いかける場所があれば若者も集まってくるはず。

 さっそく、役員会議でプレゼンをしました。しかし、突拍子もない提案にみんな呆然するのも当然です。それでも、心の中には施設の将来のためになんとか成功させたい、何よりクリスチャンとして若者に夢を与えたい、と強い願いがありました。「神様、なんでもいいからしるしを見せてください」と二人で必死に祈りました。

 なかなか進展はなく、時間だけが過ぎていきます。ダメかもしれないと諦めかけていた時、市役所から電話が入りました。「外国人の方が、トレーニングする場所を探しているのですがそちらの方で受け入れできますか?」夫と顔を見合わせ「来た」と声を揃えました。たった一人の問い合わせ、それでも私たちにとっては神様のしるしだと確信しました。やってきたのは、パキスタン系イギリス人の方。彼は、この地域に来たばかりのタイミングで市役所に問い合わせをしていたのです。もう少し遅かったら私たちは諦めていたのに、このタイミングでの彼の登場は奇跡としか思えませんでした。

 その後、SNSなどで実業団のメンバー募集を行いました。すると、遠方から二人の若者がやってきたのです。イギリス人の男性は帰国してしまいましたが、現在は夫を含めた三人で実業団を展開しています。メンバーは住み込みのため、毎日寝食をともにし家族のように和気あいあいと過ごしています。しかも、二人はノンクリスチャンなので、一緒に祈ることができるのは私にとって何よりの喜びです。

 夫も順当にプロのライセンスを取得し、実業団のこれからに期待が膨らんでいます。とは言っても、まだまだ問題は山積みです。それでも、この施設の利用者やスタッフ、そして地域の若者達に、夢と希望を与えられるようにと心から祈っています。神様は必ず道を開いて導いてくださることを確信して歩んでいきます。

そのとき、若い女は踊って楽しみ、若い男も年寄りも共に楽しむ。「わたしは彼らの悲しみを喜びに変え、彼らの憂いを慰め、楽しませる」エレミヤ31章13節

God bless you